レンタル放題。 -4ページ目

◎「交渉人 真下正義」

ポニーキャニオン
交渉人 真下正義 プレミアム・エディション (初回限定生産)
先輩にようやく借りることができ、ようやく見るヒマができたと思ったら、今日TVで放送されるんですね;
…まぁいいや、2時間早く見れたし。
というわけで、まずはあらすじです。
2003年11月24日、レインボーブリッジを封鎖して解決した「台場連続殺人事件」。
その事件直後、真下正義警視は、湾岸署の前で報道陣に取り囲まれ、警視庁初の交渉人(ネゴシエイター)として、事件解決の経過を説明していた…。
あれから1年。
2004年12月24日、雪乃とクリスマス・イブのデートの約束をしていた警視庁交渉課準備室課長の真下は、その日の午後、突然室井管理官から呼び出しを受ける。
警視庁史上最悪の緊急事態が発生。
東京の地下鉄の最新鋭実験車両(通称:クモ)1両が何者かに乗っ取られ、同時に警視庁のオンラインシステムに脅迫文が直接送りつけられたのだ。
事態はイブの夜の地下鉄を狙った無差別テロの様相を呈してくるが、そんな中、地下鉄の管制センターに出動して待機中だった真下に電話でコンタクトを取ってきた犯人は、真下に挑戦するかのような事を言い始める…。

地下鉄を熟知した犯人が、専門的な知識を利用して仕掛けてくる様々な罠は、中々見ごたえがありました。
クモを使って地下鉄の危機を演出、爆発物を使って霍乱。
タネこそ古典的な仕掛けが多かったですが、あの手この手で真下を揺さぶる犯人と、犯人の裏を読んでうまく誘導する真下との対決が◎。


外で汗かき役(実際には凍えてましたが;)を引き受ける木島も、彼なりの頑張りで時にはハッパをかけ、時には励ましの言葉をかけ…と妙味あるタイミングで話に絡んできます。


また、どの程度のシーンが実際の地下鉄路線で撮影されたのかは分りませんが、スケール感もとても出ていたように思います。
前半できちんと緊張感を演出できていたので、後半別の話にリンクしていく展開も引き立ちました。


爆弾処理班の会話やSAT隊員のセリフなど、細かいところでも笑わせてくれましたし(笑


文句無しの出来です。


交渉人 真下正義 - goo映画


製作年 : 2005年
製作国 : 日本
配 給 : 東宝
監 督 : 本広克行
原 案 : 君塚良一
脚 本 : 十川誠志
出 演 : ユースケ・サンタマリア
     寺島進
     小泉孝太郎
     高杉亘
     松重豊
     甲本雅裕
     遠山俊也
     柳葉敏郎
     水野美紀

△「アンダーワールド2」

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
アンダーワールド2 エボリューション コレクターズ・エディション


 家族を殺したライカンへの復讐を誓い、闇の処刑人となった女ヴァンパイア、セリーン。
しかし実は一族の統治者ビクターが家族を虐殺した張本人だったことを知り、セリーンはビクターへの復讐を果たす。
そしてついに彼女は同族からも追われる身となった。
そんな彼女の唯一の味方は、ヴァンパイアとライカン両方の特性を併せ持つ、恋人のマイケルだった。
2人は追っ手から逃れながらも、やがて両種族の創世にまつわる秘密と、セリーンの中に眠る封印された記憶の謎に迫っていく。
バンパイアの始祖マーカスは、彼の弟にしてライカンの始祖ウィリアムを幽閉から解き放ち、共に世界を征服しようと企んでいた。
そのためには、ウィリアムが幽閉される牢獄についての、セリーンの秘められた記憶が必要だった。
人類最初の不死者にしてマーカス・ウィリアム兄弟の父親・アレクサンデルは、世界は人類のものとして両種族の凶行を長年苦々しい思いで見てきたが、マーカスの企みを知って悲劇を終わらせるためセリーンに望みを託すことを決める。


今回は、大昔の因縁がらみの話です。
相変わらずマイケルは吸血鬼となった自分を受け入れられず、血液を飲むことを拒んで町に出て食事をしようとしますが、セリーンの言った通りそれは無理。
それどころか大事件の容疑者に仕立て上げられていたマイケルは、兵士達にすぐに発見され逃亡します。
この辺の展開は、ついこないだまで普通の人間だったマイケルには仕方が無いところかもしれませんが、いかにもマヌケで何とも言えません。


マーカスとのチェイスに、セリーンとマイケルのH(笑)にと、それなりに見所も無いわけではないんですが、どうも一本調子でピンと来るものがありません。


そもそも、マーカスがバンパイヤの始祖でウィリアムがライカンの始祖だっていうのも、僕は公式サイトで確認したわけですが、セリフで説明するだけでは印象に残りませんよ。
その辺りのいきさつを先にやるべきだったんではないでしょうか?
過去の回想シーンは中々雰囲気出てましたし、同じやるにしてもその話を先にやってれば今回の話ももう少し感情移入できたと思うんですが。

なんだか、「ど真ん中のストレートを見送った後に、わざわざ難しいボールに手を出して凡打」という感じの作品です;

ああ、我ながら言い得て妙(笑


主演のケイト・ベッキンセールに傾いた人でないと、ちょっと満足度は低いかもしれません。


アンダーワールド エボリューション - allcinema ONLINE


製作年 : 2006年
製作国 : アメリカ
配 給 : ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
監 督 : レン・ワイズマン
原 案 : レン・ワイズマン
     ダニー・マクブライド
脚 本 : ダニー・マクブライド
出 演 : ケイト・ベッキンセイル セリーン
     スコット・スピードマン マイケル
     トニー・カラン マーカス
     ビル・ナイ ビクター
     シェーン・ブローリー クレイヴン
     デレク・ジャコビ
     スティーヴン・マッキントッシュ
     マイケル・シーン
     ソフィア・マイルズ エリカ

○「エミリー・ローズ」

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
エミリー・ローズ デラックス・コレクターズ・エディション


ある日、神父ムーアが悪魔に呪われたという19歳の女子大生エミリー・ローズに悪魔祓いを施した末、死に至らしめたとして過失致死罪で起訴された。
彼の弁護には、野心的な女性弁護士エリンがあたることに。
エミリーの死は、精神病の薬の服用を神父がやめさせたことが原因だと主張する検事側に対し、エリンはムーアの真摯な主張をもとに悪魔祓いの必要性を主張していく。
裁判が進行するにつれ、事件の異常性と、そこに関わった人々やエミリー自身が見た地獄が徐々に明らかになっていく。
そしてやがて、弁護士エリンの身の周りにも不可解な出来事が起こり始める…。


これまでにもエクソシズム(悪魔祓い)や霊体験を題材にした作品はいくつかあります。
もちろんその代表格は「エクソシスト」ですが、本作は少女の衰弱死の責任を問われた神父が検察によって「過失致死」の罪に訴えられた裁判の実話を元に出版された本を原作として製作されています。

ただし、本作はかなり実話に改変を加えてあるようで、実話は「原案」くらいに思ったほうが良さそうです。
いずれにせよそんな訳で、ストーリーもメインは裁判で進行するという、一風変わったスタイルです。


始めは出世のために仕事を請け負った弁護士エリンでしたが、裁判に関わってムーア神父の人物に触れ、彼のやったこと、つまりエクソシズムという行為を100%否定する根拠が無いことに気付きます。
また、エリンの身の回りにも不可解な出来事が起こり始め、この事件にただならぬものを
感じ取ります。

彼女は当初、スポンサーである教会側から事を穏便に済ませるために司法取引に応じさせるか、法廷でムーアに証言させないよう要求されていましたが、使命感を抱いた彼女はその裏の取り決めを放棄し、ムーアの無罪判決を得るために最大限の努力を始めます。


エミリーに扮するジェニファー・カーペンターは、普通にしてても怖いです;
もう登場した瞬間に、作品の意図が見て取れる顔立ちですね(笑


上記のように、基本は裁判で進んでいきますので、あまりホラー的な作品ではありません。
ムーアを弁護するエリンの身に起こる怪現象、関わった者の怪死、謎の幻覚など、一応ホラー的なお約束はクリアしているのですが、検察側の主張どおり、精神疾患という解釈もできるように構成されています。
また、ホラー映画と法廷映画の間をいったりきたりという感じの構成なので、どういうスタンスで見ればいい作品なのかちょっと戸惑いました。


パッケージに「悪魔の存在を証明した少女」とありますが、実際に裁判で悪魔の存在が認められたわけではありませんので、そこは注意してください。

正確には「身をもって悪魔の存在を証明しようとした少女」ですね。


この作品で最も印象的だったのは、作品中盤、エリンがこの事件に真剣に取り組む決意をしたきっかけになった不思議な出来事を話すシーンです。
彼女はムーアの言葉を考えながら、雪深い道を歩いていました。
(本当に霊界というものが存在したとしたら…?)
この時彼女は、道に落ちていた金のロケットを偶然拾います。
そのロケットには“ECB”というイニシャルが刻印されていました。
“ECB”は、彼女のミドルネームを含めたイニシャルでした。
「これって凄い確率よ?私はあの時、『自分は正しい道を進んでる』って確信したの」
語るエリンに対し、ムーアが尋ねます。
「その時のロケットは身につけているかね?」
首を横に振るエリンに対し、ムーアは言います。
「きっと身に付けなさい」

この一連のやり取りは、見ていて鳥肌が立つ思いでした。


僕は宗教とかには興味がありませんし、オカルトも本気で信じているというよりは面白半分に見ている感じの人間です。
ですが、一つだけ理屈では説明できないこだわりを持っています。
それは、「どんな過程で出された結論であれ、『答えを知った時と同じ感覚』を覚えた時は理屈抜きで従うべきだ」ということです。
たとえどんなに無関係で、アホな友人の冗談でも、ピンときたら従うべきなのです。
僕は何度そうして行動した後に結果を見て「ああ、やっぱりな」と思ったことでしょう。

直感というものは、決してゼロから生まれるものではないと僕は思います。


結局、この作品は「悪魔」という存在を完全に肯定することはしませんでした。
しかしエクソシズムという行為に秘められた神父と敬虔な信者との間に交わされた愛を、実質的に世間に認めさせる形で幕を閉じます。
妙にオカルト仕立てのオチにするよりは、これで良かったのかもしれません。


解説
エミリー・ローズ - allcinema ONLINE


上映時間 : 120分
製作国 : アメリカ
公開情報 : 劇場公開 (SPE)
初公開年月 : 2006/03/11
監 督 : スコット・デリクソン
脚 本 : ポール・ハリス・ボードマン
     スコット・デリクソン
出 演 : ローラ・リニー エリン・ブルナー
     トム・ウィルキンソン ムーア神父
     キャンベル・スコット イーサン・トマス
     ジェニファー・カーペンター エミリー・ローズ
     コルム・フィオール カール・ガンダーソン
     ジョシュア・クローズ ジェイソン
     ケン・ウェルシュ ミュラー博士
     ダンカン・フレイザー カートライト博士
     JR・ボーン レイ
     メアリー・ベス・ハート ブリュースター判事
     ヘンリー・ツェーニー ブリッグズ博士
     ショーレ・アグダシュルー アダニ博士

レンタルビデオ屋はじめました!バトン

ORGANIC STONE/pointdpoさん

の所で紹介されていらい、こっそり頭を悩ませていたのですが、

MOVIE-DIC/白くじらさん

にありがたくもご指名いただきましたので、頑張って埋めました。

言い訳は後ほどたっぷりしますので、まずは当店の品揃えをご覧ください^^


     ~~~~~~~~~~~~~~~


あなたは明日いきなりレンタルビデオ店「レンタル8(エイト)」をオープンしなければならなくなった。
50音につき一本ずつは揃えること!


☆ルール
・自分の好きな映画から選ぶ
・1監督につき1作品とする
・自力で思い出す
・外国映画、日本映画は問わず


あ:「アンタッチャブル」 ブライアン・デ・パルマ監督
い:「イルマーレ」 イ・ヒョンスン監督
う:「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」 岩井俊二監督
え:「エイリアン」 リドリー・スコット監督
お:「オーシャンズ12」 スティーブン・ソダーバーグ監督


か:「カサンドラ・クロス」ジョルジュ・パン・コスマトス監督
き:「キリング・フィールド」 ローランド・ジョフェ監督
く:「クラッシャー・ジョウ」 安彦良和監督
け:「幻魔大戦」 りんたろう監督

こ:「ゴジラ」 本多猪四郎監督


さ:「サラマンダー」 ロブ・ボウマン監督
し:「少林サッカー」 チャウ・シンチー監督
す:「スターウォーズ(ep.Ⅳ)」 ジョージ・ルーカス監督
せ:「007 私を愛したスパイ」 ルイス・ギルバート監督
そ:----?


た:「ダンシング・ヒーロー」 バズ・ラーマン監督
ち:「忠臣蔵 櫻花の巻/菊花の巻(1959)」 松田定次監督
つ:「椿三十郎」黒澤明監督
て:「デブラ・ウィンガーを探して」ロザンナ・アークェット監督
と:「遠すぎた橋」リチャード・アッテンボロー監督


な:「ナイト・オン・ザ・プラネット」 ジム・ジャームッシュ監督
に:「ニューシネマパラダイス」 ジュゼッペ・トルナトーレ監督
ぬ:----?
ね:「寝ずの番」 津川雅彦監督
の:----?


は:「八甲田山」 森谷司郎監督
ひ:「羊たちの沈黙」 ジョナサン・デミ監督
ふ:「ファイヤー・フォックス」 クリント・イーストウッド監督
へ:「ペイ・チェック 消された記憶」 ジョン・ウー監督
ほ:「ポセイドン・アドベンチャー」 ロナルド・ニーム監督


ま:「魔界転生」 深作欣二監督
み:「みんなのいえ」 三谷幸喜監督
む:「MOON44」 ローランド・エメリッヒ監督
め:「メンフィス・ベル」 マイケル・ケイトン・ジョーンズ監督
も:「燃えよドラゴン」 ロバート・クローズ監督


や:「ヤング・ガン」 クリストファー・ケイン監督
ゆ:「遊星からの物体X」 ジョン・カーペンター監督
よ:----?


ら:「ランボー」テッド・コッチェフ監督 新作!
り:「猟奇的な彼女」 クァク・ジェヨン監督
る:ルパン三世「カリオストロの城」 宮崎駿監督
れ:「レッド・オクトーバーを追え!」 ジョン・マクティアナン監督
ろ:「ロストチルドレン」ジャン・ピエール・ジュネ/マルク・キャロ監督


わ:「若草物語(1949)」 マーヴィン・ルロイ監督



自力で何とか思い出せたのは40作品くらいでしょうか。

しかも、自作の50音リスト見て埋めても空欄があるというのは一体…(大汗


1監督1作品は辛かったです(T_T

エメリッヒ好きの僕としては、「インデペンデンス・デイ」や「GODZILLA」も入れたかった所なんですが!

でもこの面白さは、この条件が効いてるからかもしれませんね。


「寝ずの番」に至っては、まだ見てません;;

面白そうだな~と思いつつ、レンタル待ちしてるとこです。

「ネバーエンディング・ストーリー」も当時サントラレコードを買ったくらい大好きなんですけど、

「寝ずの番」のあの予告編のインパクト勝ちですね(笑


これは面白い企画なので、今後も入れ替えたい作品が出てきたら書き換えることにします☆

とりあえず後から追加、もしくは入れ替えたものについては「新作!」マークを付けておきますので、

このマークが取れてから借りるようにしてください(笑)

△「大怪獣ガメラ」

徳間ジャパンコミュニケーションズ
大怪獣ガメラ

北極海上空で、国籍不明機が米国戦闘機によって撃墜された。
落ちた飛行機は原爆を搭載していたため、恐しいキノコ雲が上空をおおった。
そして、このショックで、地下で冬眠を続けていたといわれるエスキモー伝説の怪獣ガメラが眼をさまし、地上に甦えってしまった。
やがて、この海ガメに似た怪獣ガメラは日本に上陸し、まず北海道の北端にある岬に姿を現し、灯台をふみ倒した。
しかし、ガメラは転落する灯台守の息子・俊夫をそっと救けて親のもとに帰した。
それ以来動物好きの俊夫はすっかりガメラのファンになってしまう。
一方地熱や石油などの炎を好むガメラは同じ北海道にある地熱発電所に向った。
ガメラの侵入を防ごうとする自衛隊は、数万ボルトの高圧電流を仕かけたが、ガメラにダメージを与えるどころか一向に効かず、地底から吹きあげる炎をうまそうに吸いこんだガメラは、かえって勢いを増して暴れまわったのだった…。


国籍不明機!?


結局この国籍不明機の正体は最後まで分らずじまいでした。
何だったんでしょ?


動物学者日高が提案した冷凍作戦


彼の立てた作戦はこうです。

「山頂辺りにさしかかった時、ガメラに自衛隊の秘密兵器・冷凍爆弾を命中させ、動きを鈍くさせて山から落とし、ひっくり返してしまう」。
亀はひっくり返ると自分では起き上がれないのだそうです。
いや、まぁ確かにそうなんですが…(^^;
っていうより、そもそも長年北極の厚い氷に閉ざされていたにも関わらず蘇ったガメラに冷凍爆弾のごときトンデモ兵器が通用したこと自体驚きなんですが。
まぁいずれにせよガメラはグルグルパワー(物理の世界では、大きい質量の物体が回転すると一見不思議なベクトルが生まれるものなのです(自論))で空を飛べるので、この作戦はあっさり失敗。
唖然とする大人たちをよそに悠々と飛び去るガメラなのでした。


Zプラン


全世界の英知を結集して考案されたのがこの「Zプラン」、すなわち「炎を囮にしてロケットの弾頭部分にガメラを誘い込み、閉じ込めてから打ち上げ、そのまま火星まで送り込んでしまう」というもの(爆
ガメラをパックンフラワーっぽい弾頭に閉じ込めた後、ロケットがニョキッと生えてきてそのまま秒読みから打ち上げに至る展開はある意味インパクト大です(笑


しかも何故火星なんでしょう?
「生命のいない火星に…」
と言ってましたが、月や宇宙空間にも生命はいないんですが…;



…当時としてはこれで良かったのでしょうか?
監督としての仕事は、今に比べると随分基本を大事にしたきちんとした仕事をしているとは思うのですが、元々の話の筋自体、正直大人が見て楽しむ作品ではないかもしれません。


大怪獣ガメラ(1965) - goo 映画


製作年 : 1965年
製作国 : 日本
配 給 : 大映
監 督 : 湯浅憲明 ユアサノリアキ
脚 本 : 高橋二三
出 演 : 船越英二 フナコシエイジ (日高)
     姿美千子 スガタミチコ (信代)
     霧立はるみ (京子)
     山下洵一郎 ヤマシタジュンイチロウ (青柳)
     北原義郎 キタハラヨシロウ (桜井)

△「マンハッタン無宿」

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
マンハッタン無宿


腕っ節と度胸で1人で何でもやってしまうアリゾナ州保安官補・クーガン。
そのワイルドな男が大都会からの囚人の護送を命じられることで巻き起こる騒動を描いた作品。


ハードボイルドですが、ノリは「クロコダイル・ダンディー」ですね。
でも、若かりしCイーストウッドが色っぽい事を除くと、正直あまり見所はない作品でした。


田舎物っぷりも、例えば「カウボーイハットに先のとがったブーツを都会で着る奴なんて!」みたいなことなんですが、日本人の僕にはまるで分りません。
「へ~そうなの?」的な。
そりゃ確かに西部劇みたいな格好をして現代劇に出てくるのは変かもしれませんけど、Cイーストウッドですからね、なんたって見慣れたモンですよ(笑


次は女を口説く所。
強引でもない、しつこくもない、強いて言えば「図々しい」アプローチによって、男にあまり耐性がなさそうなインテリ女性を篭絡します。
行動は早いけど礼儀はわきまえ、相手の本気には思いやりも見せる。
この色男っぷりは、今だとどうなんだろう?
僕は今でもけっこうイケそうな気がするんですが…。
アリゾナ流でしょうか?


あとはバイクのチェイス。
でも普通のチェイスだからなぁ。


最後に前半さんざん対立した警部と友情が芽生えたのもいまいち伝わってこなかったし、正直何度か意識が薄れました。


う~ん…。



マンハッタン無宿(1968) - goo 映画

原 題 : Coogan's Bluff
製作年 : 1968年
製作国 : アメリカ
配 給 : ユニヴァーサル配給
監 督 : Don Siegel ドン・シーゲル
原 作 : Herman Miller ハーマン・ミラー
脚 色 : Herman Miller ハーマン・ミラー
     Dean Riesner ディーン・リーズナー
     Howard Rodman ハワード・ロッドマン
     Clint Eastwood クリント・イーストウッド (Coogan)
     Lee J. Cobb リー・J・コッブ (Sheriff McElroy)
     Susan Clark スーザン・クラーク (Julie)
     Tisha Sterling (Linny Raven)
     Don Stroud ドン・ストロード (Ringerman)

△「背徳の囁き」

パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
背徳の囁き

内務調査官としてロサンゼルス市警にやってきたレイモンド。
調査の対象は警察学校時代の友人・ヴァンだった。
友情と引き換えの非情な捜査を続けるうち、どうやらデニスというリーダー格の警官が元締めとして関わっているらしい疑惑を掴む。
始めは子供達のために汚職に手を染めた警官が、次第に悪に染まって欲望のためには何でもする悪党に堕ちてしまう。
デニスは凄腕の警官だったが、やはりそんな汚職警官の1人だった。
非合法な依頼を持ち込んだ相手の弱みに付け込み、金を巻き上げ、妻を篭絡する。
やりたい放題のデニスの魔の手は、自分を疑い捜査していると知るやレイモンドの妻へと向けられるが…。


まぁこう言ってしまっては何なんですが、主人公・レイモンドがちゃんと妻に説明さえしていれば、何もこんなにこじれることはなかった様な気がするのですが…;


気の毒な美人妻は、自分に声をかけてきた男が実は夫が捜査している悪徳警官で、夫を挑発するためにわざと思わせぶりに自分に接近して夫に見せ付けているなどということは当然予測できませんから、何がなんだか分らないうちに巻き込まれ、疑われ、ビンタされ、出て行こうとする夫を体を張って止め、夫への忠誠を誓って愛を取り戻すのでした。


何なんだ、このストーリーは?
まるで必然性がありません。
まぁ必然的に展開していれば、先に言ったようにそもそもこじれることは無かったわけですが。


いずれにせよ、デニスがちょっと挑発しただけで疑心暗鬼に駆られたレイモンドは、完全にペースを狂わされてしまいます。
狂おしいばかりの嫉妬。
ああ、なんてバカなレイモンド。


そんなトンマなレイモンドのお陰で、最後までハラドキx2しっ放しでした。
ある意味よく出来ているのかもしれません(^^;


△印は、個人的に嫉妬絡みの話が苦手だから。


背徳の囁き(1989) - goo 映画
背徳の囁き(1989) - goo 映画

原 題 : Internal Affairs
製作年 : 1989年
製作国 : アメリカ
配 給 : パラマウント映画配給
監 督 : Mike Figgis マイク・フィギス
脚 本 : Henry Bean ヘンリー・ビーン
出 演 : Richard Gere リチャード・ギア (Dennis Peck)
     Andy Garcia アンディ・ガルシア (Raymond Avila)
     Nancy Travis ナンシー・トラヴィス (Kathleen Avila)
     Laurie Metcalf ローリー・メカルフ (Amy Wallace)
     Richard Bradford リチャード・ブラッドフォード (Grief)

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当ブログは、あくまで記録本位の個人的ブログである旨ご了承ください。


読者登録いただいた場合はこちらからもお邪魔して、推奨できる内容であれば公開し、場合によってはこちらからも読者登録させていただいてます。

○「空の大怪獣 ラドン」

東宝
空の大怪獣 ラドン


水爆実験による地殻変動で蘇った古代のトンボ・メガヌロン。
そしてさらには、それらの幼虫を食料にする巨大翼竜・ラドンが蘇る。
ラドンはプテラノドンの変異体で、数十倍の大きさを持ち超音速で飛行する。
このため行動半径が広く、被害は極東アジア一体に拡がった。
ラドンを補足した自衛隊は直ちに戦闘機による迎撃を試みるが、空中を高速で自在に飛行するラドンに苦戦する。
ようやく翼にダメージを負わせてラドンを追い込むが、逆に窮地のラドンが福岡市内に突入し、市内は阿鼻叫喚の地獄と化す。
その内に二匹目のラドンが現れ、傷ついたラドンを助けて二匹で飛び去っていった。
このままラドンが増えればどうにもならなくなってしまう。
そこで、彼らの巣と目される阿蘇山を噴火させ、巣ごと破壊してしまう作戦が取られるが…。


これは怪獣映画としては、もはや異色の存在と言ってもいいのではないでしょうか。
とにかく大人向けの作品で、前半は炭鉱の出水事件と人身事故、それに関連して失踪した男が犯人と疑われ、彼の妹は犯人の妹として肩身の狭い思いをする的な昼メロっぽいエピソードなどを織り交ぜつつ展開します。
事故死した男の妻の背中で泣く赤ん坊。
この赤ん坊は、つまり一家の大黒柱を失った家庭の暗澹たる今後を象徴しているわけですが、こういうのはさすがに子供には難しすぎです。


円谷英二率いる特撮チームが大変いい仕事をしていて、特に福岡市内の炎上シーンなどは見ごたえがあります。

ラストのラドンの死も悲劇的で、感動します。

ラドンには決して悪気は無いけれど、さりとて人間にとって迷惑な生き物である以上共存の道は有り得ません。

自らが生き残るためにはラドンを駆除しなければならない。

分かっていても、自ら巣と運命を共にし、また伴侶と運命を共にするラドンのつがいの姿は涙を誘います…。

しかし残念ながらこの最期も、何故ラドンが噴火する阿蘇山に舞い戻ったのか子供には理解し難しいでしょう。


個人的にはこういう演出方針には非常に愛情を感じます

全編に渡る良質なドラマは、見ていて不思議と心が安らぎました。

「大人も怪獣映画を見ていいんだ」と言われているような気分です(笑

もちろん、考証などの面できちんとつめれば色々アラが出てくるんだとは思いますが、一番大事なのは見て面白いことであって、怪獣がいかにユニークだろうと考証がしっかりしていようと、つまらない作品はつまらないわけです。

面白い作品は面白い原因が論じられるし、つまらない作品はつまらない原因が論じられ…ってこれを言っちゃあオシマイでしょうか?

ただ、作品としてはやはりサービス精神に欠ける部分を指摘せざるを得ません。
事実、これだけよくできているにもかかわらず、ラドンには続編が製作されていません。
それもこの内容では…。


作品の真髄「面白さ」は大人も子供も普遍だと思います。
ですから、表現手法の工夫次第では、このラドンももっと違った評価になったのではないでしょうか…?

大人向けの怪獣ドラマです。


製作年 : 1956年
製作国 : 日本
配 給 : 東宝
監 督 : 本多猪四郎 ホンダイシロウ
原 作 : 黒沼健 クロヌマケン
脚 色 : 村田武雄 ムラタタケオ
     本村武
特撮監督 : 円谷英二 ツブラヤエイジ
出 演 : 佐原健二 サハラケンジ (河村繁)
     平田昭彦 ヒラタアキヒコ (柏木久一郎)
     田島義文 タジマヨシブミ (井関)
     松尾文人 マツオフミンド (葉山)
     草間璋夫 クサマアキオ (須田)



空の大怪獣 ラドン(1956) - goo 映画
空の大怪獣 ラドン(1956) - goo 映画

◎「エイプリルの七面鳥」

日活
エイプリルの七面鳥


典型的な中流家庭の実家を嫌って家を飛び出したエイプリル。
元々トラブルメーカーだった彼女は家族からも疎まれていて、長い間疎遠だった。
ところが、母ジョーイが癌に侵されて余命わずかと聞いたエイプリルは、生まれて一度もしたことのない料理に挑戦し、感謝祭のパーティーに家族を招待して母の好物の七面鳥の丸焼きを振舞おうと企てるのですが、当然四苦八苦することになる。
付き合っている彼氏の愛に支えられ、アパートの住民達の同情を集め、言葉少なく不器用なエイプリルの空回りする奮闘をよそに、不思議と料理は完成に近付いていく。
一方、エイプリルの住むアパートに向かう一家は、断続的に吐き気に見舞われるジョーイの娘との確執に、自動車の中という密室の中で無理やり向き合わされつつも懸命に旅を続けていたのだが…。


口数の少ないエイプリルという主人公によって、80分という短い時間の中で家族の和解という単純にして不朽のテーマをここまで印象付けたのは見事の一言です。

とにかくこの作品は、家族のため、母のため、やったこともない料理に奮闘する、キュートなエイプリルの姿に尽きます。
パンク少女なので、見た目は上の通りですが;


それに母親・ジョーイ。
、かつて肉体を売りに、それを誇りにしていたものが病魔によって全てを奪われてしまった事によってくじけてしまった心。
その過程には同情できるものの、この母親の憎まれ口はキレがあって悪質です(笑
娘を思って殊勝なことばかり言うような理想の母親像とは正反対で、まさにこの母にしてこの娘ありの構図。
そんな最悪な組み合わせの親子に起こったからこそ奇跡と言えるのです^^


たまたま同じアパートに住んでいた人、たまたま一家が寄ったレストランにいた人、本当にひょんなことからドラマの傍観者になることができた幸運な人々の姿も愛らしいです。


NYのストリート感と中流家庭ののんびりムードの対比も効いてます。
しかしそういうビジュアル的な演出が効いているのも、偏にストーリーの完成度故なのでしょう。


笑いも趣味が良く、タイミングも絶妙でセンスを感じます。


寒くなってきたこの季節、ちょっとほんわかした気分になれますよ。


解説
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD34969/index.html


原 題 : Pieces of April
製作年 : 2003年
製作国 : アメリカ
配 給 : ギャガ
監 督 : Peter Hedges ピーター・ヘッジス
脚 本 : Peter Hedges ピーター・ヘッジス
出 演 : Katie Holmes ケイティ・ホームズ (April Burns)
     Patricia Clarkson パトリシア・クラークソン (Joy Burns)
     Derek Luke デレク・ルーク (Bobby)
     Alison Pill アリソン・ピル (Beth Burns)
     John Gallagher Jr. ジョン・ギャラガー・ジュニア (Timmy Burns)